続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

Je suis Charlie

イギリスで、あわや第2のサミュエル・パティ!? ~なぜ教師たちは風刺画を見せるのか~

(サミュエル・パティ斬首事件とは?2020年10月16日、パリ郊外の中学校の近くで、Samuel Patyという地理歴史教師が、見ず知らずのイスラム過激主義者に斬首されるという、前代未聞の事件が起きた。原因は、Samuel Patyが、表現の自由をテーマにした…

メ―ガン妃とエリザベス女王が描かれた風刺画

メ―ガン妃がエリザベス女王に踏みつけられているように描かれた、シャルリー・エブドの風刺画が、一週間前からイギリスで物議を醸しているようです。 片やフランスでは、「イギリスで物議を醸している」と報道されるに留まっており、風刺画そのものを批判す…

“日本社会の実態暴露合戦”に、シャルリー・エブドも参戦!

森喜朗が辞任してからというもの、フランスのメディア上では、日本の実態を暴露する記事が散見されるようになりました。数件前の拙記事で紹介したフランスの公共放送の記事やレキップ紙に続いて、右派系のフィガロ紙が発行する週刊誌マダム・フィガロが、「…

シャルリー・エブドがムハンマドを掲載し続ける本当の理由

ブログの更新が滞ってほぼ4年。 今年の9月に次男が幼稚園に入園してから、ずっと再開を模索してきたのですが、書いてはやめ、書いてはやめを繰り返しているうちに11月23日になってしまいました。 ・・・ってわざわざ今日の日付を書いたのにはワケがあ…

今もシャルリー・エブドが差別主義者の集まりだと思っている人たちへ

2015年1月7日にシャルリー・エブドの会議室でテロが起きてから早二年。 『シャルリー・エブド』という固有名詞は、テロ当時の知名度を保ったまま。 その一方で、シャルリー・エブドや風刺に対する理解は全くといっていいほど進んでいません。 特に日本では、…

ドイツ語版シャルリー・エブド創刊!!

寝耳に水とはまさにこのことを言うのでしょう。 なんと、来月一日、ドイツ語版シャルリー・エブドが創刊されることが発覚しました! (シュピーゲル ↓ ) http://www.spiegel.de/kultur/gesellschaft/satirezeitschrift-charlie-hebdo-startet-deutsche-ausg…

シャルリー・エブドが描くトランプ&イスラムを風刺するアルジェリア人風刺画家

この記事で予告めいたことを言ったのに今頃になってしまいましたが・・・ トランプ勝利が決まった後のシャルリーの表紙(1269号)は、コレでした ↓ CHARLIE HEBDO 14 Novembre 2016 N°1269 題して、「この人に原爆ボタンを委ねてしまって、よかったのでしょ…

シャルリー・エブドはなぜイタリア人被災者をパスタに例えたのか

私がつわりで苦しんでいる間に、フランスでは様々なことが起こりました。 7月と8月は、革命記念日にニースで多数の死者を出したテロ、カトリック教会で神父が殺害されたテロ、ブルキニ騒動など、「イスラーム」関連の事件がニュース番組をほぼ独占していた…

ヒジャブを脱いだママ

現在息子が通う幼稚園には、ヒジャブを被って子供の送り迎えをするママが5〜6人います。 髪の毛一本たりとも見せずに耳も首もしっかり覆って、文字通り顔しか見えない場合もあれば、頭部にターバンのように巻いているだけで首が露わになっていたり、前髪の…

「Je suis Panama」

フランス時間で昨日の20時、日本時間で今日の3時に、全世界で話題になっているパナマ文書の全貌が明らかにされました。 このパナマ文書の公開を、多くの庶民が心待ちにしてきました。 いくら本人たちが「合法」を強調しようと、実は消費税なんていらなか…

Plantuはイスラモフォビア(イスラーム恐怖症)?

3月30日、ルモンド紙の風刺画家・Plantu(プロンチュ)が自身のツイッターに以下のような風刺画を投稿しました。 「ドルチェ&ガッバーナがヒジャブコレクションを発表」というタイトルの下に、ヒジャブ(スカーフ)で覆われたイスラム教徒らしき女性が二…

これはフランス人を馬鹿にしていることになるのだろうか?

書こう書こうと思っていて今頃になってしまったことを一つ・・・ 3月9日、2014年にFessenheim(フェッセンアイム)の原発で起きた事故が過少報告されていたことをドイツ紙がつきとめたことを受けて、シャルリー・エブドが以下のような原発特集を組みま…

シャルリーで初笑い!

・・・と言っても、年明けから11日も経っているので「もう笑っちゃったよ!」と言われそうですが あの歴史的340万人集会から、今日で一年・・・ ということで、今週の特別号に載っていたシャルリーらしい“爆笑”風刺画を紹介します。 笑うも笑わぬもあな…

そして私たちは「ユダヤ人」になった

パリの東の入り口にある、ユダヤ食品専門スーパーでテロが起きてから今日で一年。 ユダヤ人がイスラム国の標的になったのは、シャルリー・エブドが襲撃された2日後のこと。 ところがこのテロの話は影を薄め、あまり話題になりません。 たとえ話題になっても…

一年間シャルリー・エブドを購読して思うこと

あれから一年 シャルリー・エブドを毎週キオスクで買うようになって一年 そのイメージとは裏腹に、紙面の文字数は意外に多く、全ての記事に目を通すことはできませんでしたが・・・ 今確実に言えること それは、私自身がますます「シャルリー」になっている…

中東やアフガニスタンに広まるフランスに関する“噂”

シャルリー・エブドがインタビューした、『暴力的過激主義』の専門家・Nama Vanierの話が興味深い ↓ (インタビュー抜粋&日本語訳 ↓ ) 2015年11月18日 1217号 《シャルリー・エブド: あなたは中東やアフガニスタンでフランスに対する憎悪の念…

今週号で引退するLUZが捧げる 『風刺画の読み方講座』

マクドナルドにこだわりすぎた私よりも、作者本人のRISSよりも、この人の解説が一番わかりやすいかもしれない・・・ というわけで、今週号で引退するLUZリューズが2面全面を使って“開催”した「風刺画の読み方講座」も紹介することにします。 なんのことだか…

死刑宣告に参加する権利

シリア難民の幼児の遺体写真を元に描いた風刺画が物議を醸したことに関して、シャルリー・エブドの複数のメンバーが今週号で言及しています。 LUZはツイッターの反応を取り上げながら「風刺画の読み方講座」風に解説 ↓ (日本語訳の一部はコチラから) また…

シャルリー・エブドは難民を馬鹿にしているのではない

シャルリー・エブドの風刺画に関してまた偏向報道がなされているようです。 問題とされている風刺画は2点。どちらも世界中に衝撃を与えた、シリア人幼児の溺死体の写真を元に書かれた絵です。ただし、どの日本語メディアも先週号には関連した風刺画は2点し…

ついにシャルリー・エブドにもネタにされた安倍政権

・・・と聞いて風刺画を期待した方 残念でした。 ネタにされたのは、文字オンリーの記事です。 「なぁんだ」と思ったそこのあなた 失望するには早すぎます。 シャルリーは、文字だけのほうが冴えてることが多々あるんです。 その証拠が、暴走総理そして日本…

バカンスにこだわるフランス人を揶揄するシャルリー・エブド

タンクトップに短パンでも暑さがしのげなかった日々から一転、ここ数日は長袖長ズボンでも肌寒い日々が続いています。 ヨーロッパの変わりやすい天気にはいつまでたっても慣れませんが、それに対抗するかのように変わらなくて笑ってしまうのが・・・ フラン…

テロリストはフランシュ・コンテ地方出身

イスラム国「建国」一周年を3日後に控えた6月26日金曜日、フランスでまたテロが起きました。 同日、チュニジア、イラク、クウェートでも大規模なテロが起きていて、イスラム国が故意に起こした同時多発テロとも言われています。 フランスのテロ現場は、…

あなたが水を飲まないのは勝手だけれど・・・

数日前、中学校の職員室で旦那さんが同僚と談笑していると、ある女性教諭が入ってきて言ったそうです。 「ここは誰もラマダン(※)やってる人いない?」 (※今年は先週から始まった、イスラム教における年に一度の断食のこと。妊婦や病人、子供以外は太陽が…

国際ペンクラブに勇気を称えられたシャルリー・エブド

以下のニュースに関して日本語で触れている記事がないので、書くことにします。 5月5日、シャルリー・エブドが国際ペンクラブから勇気と表現の自由を称える賞を授与されました。 http://www.lemonde.fr/actualite-medias/article/2015/05/06/charlie-hebdo…

「もうムハンマドは描かない」の真相

我が家にとっては珍しく、泊まりの来客があって更新が滞ってしまいました。 そしてそんなときに限って、無視できないニュースが舞い込んでくるものなのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ムハンマドの表紙で世界的に有名になった風刺画家、LUZ…

シャルリー・エブドに対する偏向報道がまた始まった(加筆&再加筆済)

この苛立ちを一体どこにぶつければいいのか・・・ 日本のメディアがまた、シャルリー・エブドの風刺画に対する偏向報道を始めました。同紙の原発を題材にした風刺画掲載(3月18日付)を受けてのことです。 http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail…

ネット新聞にブログ記事が転載された!

ブログを完全移転した当日のこと。 メールアドレスに以下のようなメッセージが届きました。 一連の風刺が問題、まったく同感です。敬服いたしました。 村上良太 本名らしき名前だし、嬉しい内容です。 でもコメント欄で暴言を吐かれて以来、慎重になっていた…

シャルリー・エブド 1179号

待ちに待ったシャルリー1179号が2月25日に発売されました! (シャルリー・エブドに関する過去記事はこちら ↓ ) http://mafrance.cocolog-nifty.com/blog/je_suis_charlie/index.html 前回の700万部には及びませんが、今回も怒涛の250万部を発…