フランス極右構成員の愚かな素行
一昨日の地方新聞にこんな記事が載っていました。
「私はこのポスターを貼った人間にレッドカードを与える」という一文で始まるこの記事。掲載された写真では、「貼り紙自由」と書かれた掲示板の“足元”に、なにやら紙くずのようなものが散乱しています。
掲示板をよく見てみると(いや、よく見なくても)一番新しいポスターには、政界で大躍進中の極右政党の名前が・・・
このトリコロールカラーのポスターが無傷なことから、他のポスターを無残に剥がして捨て去った犯人は、このポスターを貼った人物に他ならないことが容易に想像できます。(目を凝らしてみると、掲示板の右下にも過去に貼られた同政党のポスター。このポスターを“復活”させようと他を破いた可能性も)
記事では名指しこそ避けているものの、「この町の3つの看板すべてにbleu marine(※)な政党ポスターが出現した」とあります。
(※ 国民戦線(Front National)のシンボルカラー。党首のMarine Le Penの下の名前「Marine」とBleu marine(紺色)をかけている)
次の選挙は今年の12月。
「随分気が早いのね」と思いがちですが、彼らの宣伝活動はここ何十年もの間、時期を問わずに行われていて挫折知らず。ポスターを貼っては剥がされ、また貼っては剥がされ・・・ということがフランス各地で繰り返されてきました。
だから前回の県議会選挙で前代未聞の得票数を得たあとも、今まで通り彼らはせっせとポスターを貼り続けるわけです。
あのシャルリー・エブドでさえも、その地道な行為を皮肉たっぷりに称えたわけですが・・・
最低限のマナーを守らないのは論外。
記事では、「今回が初めてではない」とも明かされ、「町が何らかの措置をとる準備がある」と締めくくられています。
“犯人”はすぐに特定できそうですが、果たして聞く耳を持つのか・・・
(彼らが政権を取ったら、自分たち以外は紙くず同然に扱うんだろうなぁ・・・)