続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

フランス極右構成員の愚かな素行

一昨日の地方新聞にこんな記事が載っていました。

 

 フランス極右構成員の愚かな素行

 

「私はこのポスターを貼った人間にレッドカードを与える」という一文で始まるこの記事。掲載された写真では、「貼り紙自由」と書かれた掲示板の“足元”に、なにやら紙くずのようなものが散乱しています。

 

 

掲示板をよく見てみると(いや、よく見なくても)一番新しいポスターには、政界で大躍進中の極右政党の名前が・・・

 

 

このトリコロールカラーのポスターが無傷なことから、他のポスターを無残に剥がして捨て去った犯人は、このポスターを貼った人物に他ならないことが容易に想像できます。(目を凝らしてみると、掲示板の右下にも過去に貼られた同政党のポスター。このポスターを“復活”させようと他を破いた可能性も)

 

 

記事では名指しこそ避けているものの、「この町の3つの看板すべてにbleu marine(※)な政党ポスターが出現した」とあります。

 

(※ 国民戦線(Front National)のシンボルカラー。党首のMarine Le Penの下の名前「Marine」とBleu marine(紺色)をかけている)

 

 

次の選挙は今年の12月。

 

 

「随分気が早いのね」と思いがちですが、彼らの宣伝活動はここ何十年もの間、時期を問わずに行われていて挫折知らず。ポスターを貼っては剥がされ、また貼っては剥がされ・・・ということがフランス各地で繰り返されてきました。

 

 

だから前回の県議会選挙で前代未聞の得票数を得たあとも、今まで通り彼らはせっせとポスターを貼り続けるわけです。

 

 

あのシャルリー・エブドでさえも、その地道な行為を皮肉たっぷりに称えたわけですが・・・

 

 

最低限のマナーを守らないのは論外。

 

 

記事では、「今回が初めてではない」とも明かされ、「町が何らかの措置をとる準備がある」と締めくくられています。

 

 

“犯人”はすぐに特定できそうですが、果たして聞く耳を持つのか・・・

 

 

 

(彼らが政権を取ったら、自分たち以外は紙くず同然に扱うんだろうなぁ・・・)