百田さん、フランスでも報道されてますよ
言いたい放題の百田尚樹について、L'Opinion(ロピニオン)というフランスの日刊紙が関連記事を書いています。
http://www.lopinion.fr/26-juin-2015/naoki-hyakuta-declenche-tempete-japon-25653
大騒動を引き起こした作家・百田尚樹
2015年6月26日 「沖縄の二紙をつぶさないと」。百田尚樹の短いフレーズが聞き落とされることはなかった。ベストセラー作家で、首相・安倍晋三に近いとされる彼は、現政権の決定に常日頃批判的な沖縄タイムスと琉球新報に対する苛立ちをこう表現した。
沖縄の二紙が標的にされるのは、普天間の米軍基地を辺野古に移設する計画を事細かに報道したり、安保法制に反対したり、はたまた歴史認識の問題点を指摘しているからだ。
そもそもが、百田尚樹は歴史認識に問題がある。2014年2月、彼は1937年に起きた南京大虐殺はなかったと発言して波紋を呼ぶ。アメリカ大使館でさえ、作家の発言は“馬鹿げている”とするコメントを出した。映画や漫画にもなったベストセラー作品「永遠のゼロ」の作者である彼は無情な人物としても知られている。元社会党党首・土井たか子のことを(彼女の訃報直後に)“売国奴”と言い放ったこともあった。
今回、彼の目には従順ではない沖縄の二紙を非難したことで、内外から多くの批判が出た。そして、自民党勉強会で発せられた彼の言葉は自民党に謝罪させるに至った。首相は「自民党は表現の自由を民主主義の根幹ととらえていることをはっきり示さないといけない」と語ったが、これまで何度も物議を醸している友人百田については触れなかった。 これほどの暴走をしても、百田尚樹の人気が落ちる様子はない。永遠のゼロの他、「海賊と呼ばれた男」は、2013年に本屋大賞を受賞している。同じく漫画にもなった同作品は、出光興産創業者の出光佐三ををモデルにした主人公の運命を描いている。
ともあれ、県民に絶大な信頼を得ている沖縄の二紙を批判したことで、同県の読者が激減したことは確かであろう。