続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

イギリスも祝う終戦記念日

昨日は、8月15日。

 

 

隣町では、7月14日に続いて花火が上がりました。

 

 

と言っても「終戦」を祝う花火ではありません。

 

 

Assomption(聖母被昇天祭)というキリスト教の祝日だったからです。

 

 

フランスの自治体が花火を上げるのは、7月14日と8月15日だけ。何故この2日だけなのか・・・というより何故昨日の祝日だけが特別扱いされ花火が上がるのかはよくわかりません。

 

 

 

一方、日本は70回目の終戦記念日だったわけですが・・・

 

 

昨日、eurosnewsを見ていてびっくりしたのは・・・

 

 

 イギリスも祝う終戦記念日

 http://fr.euronews.com/2015/08/15/70eme-anniversaire-de-la-capitulation-du-japon-marquant-la-fin-de-la-seconde/

 

 

イギリスも毎年この記念日を祝っていること。

 

 

ヨーロッパにはヨーロッパの戦勝記念日があって、毎年5月8日に各国が大々的にお祝いします。

 

 

だからイギリスにとっても5月8日が事実上の終戦記念日だと思っていました。

 

 

それが、euronews の映像を見る限り、今日8月15日の記念式典もかなり大々的。エリザベス女王やキャメロン首相が出席する、国を挙げての式典なのです。

 

 

キャメロン首相は言います → 「このような日を祝うのは重要なことです。なぜなら、アジアの戦禍では多くの命が奪われ、多くの人が酷い怪我を負い、拷問にかけられたからです。彼らに敬意を表し、私たちの自由は彼らの犠牲の上に成り立っていると認識するのは当然のことなのです。」

 

 

“Il est fondamental de commémorer ce genre d‘événement, a-t-il indiqué, car des milliers de personnes sont mortes durant la guerre en Asie, des milliers de personnes ont subi des blessures effroyables et ont été torturées. Il est juste de leur rendre hommage et de reconnaître le sacrifice consenti pour notre liberté.”

 

 

そうなのです。

 

先の大戦でイギリスは、ヨーロッパが終戦を迎えた後も、当時の植民地を日本軍から開放するために戦い続け7万人以上の犠牲者を出したのでした。

 

 

日本兵に命を奪われ、怪我を負い、拷問にかけられたのは、イギリス兵や植民地の住民たち。

 

 

“侵略戦争ではなかった”という人々が、ヨーロッパでは鼻であしらわれる理由がここにもありました。

 

 

ニュースでは、イギリスの式典に続き、日本軍から寝耳に水の攻撃を受けたパールハーバー(ハワイ)の追悼式、そして天皇・皇后両陛下が参列された日本の追悼式が映し出され、最後に、この日に靖国神社に参拝した日本の超党派国会議員の様子で締めくくられます。

 

 

道理に適った式典や追悼式と並べると異様さが際立つ、靖国参拝。

 

 

参拝する議員たちがそのことに気づく日は来るのでしょうか。