新年度の糧
前回の記事の冒頭でチラッと触れたとおり・・・
8月28日から30日までの3日間、泊りがけの旅行に出かけました!
2ヶ月弱の夏休みがあったのに、なんでまた終了間際に?と思われるかもしれませんが・・・
理由は簡単
サッカーの試合に合わせて計画したから!
行き先は去年の4月に続いて2度目のマインツ(※)!(※ 我が家から車で片道5時間のドイツの街)
この3日間が今季第3節目(リーグ戦3試合目)だったのです。
お目当ては・・・
あいも変わらず岡ちゃん!
と言いたいところですが、あろうことかイギリスに移籍してしまったので(あぁ残念)・・・
今季からマインツに加入した岡ちゃんの代わり ↓
武藤嘉紀(よしのり)選手(23歳)、日本代表&マインツの期待の星です。
そして
相手チームのハノーファーには・・・
在籍4年目のベテラン・酒井宏樹 選手(25歳)
前回同様、競技場に向かう無料シャトルバスに乗るべく駅前へ
溢れかえるマインツサポーターの中でも、目を引いたのが・・・
岡ちゃんのユニフォームを着ている人たち。私たちがすれ違った人の中だけでも十数人はいました。
岡ちゃん、こんなに愛されてるのに・・・そんなにイギリスは魅力的なの?
駅前にはサポーターの数に対抗するかのように、警察車両がずらり。
少なくとも20台が目の前を通り過ぎ、そのすべてが競技場に向かっていたというのは後から知ることになります。
競技場に着くと、日本人の多いこと!
まだ夏休み中だからか、親子連れや3人以上のグループが沢山来ていました。
ちなみに我が5歳児の出で立ちはこの通り ↓
マインツの麦わら帽子(黒いリボンの中心にマインツのロゴ)にサポーター必須のマフラー(注:この日の気温30度なり 汗)、そして日本代表のユニフォームという、明らかにアジア人な母親(←私)の国籍と観戦目的が一目瞭然の格好・・・
今回予約した席は、ゴール裏に陣取るマインツ熱狂サポーターのすぐ横。
90分間、歌って飛んで応援し続ける彼らを間近で見ながら試合を観戦できる贅沢な場所です。
前半はマインツが攻めるゴールが私たちの目の前にありました。
武藤、酒井両選手共に先発で試合開始。
直後から、武藤の動きを追っていた旦那さんが一言。
「オカザキと全然違うね」
何が違うかって、彼らのプレースタイルが全然違う。
同じフォワードでありながら、岡ちゃんは「泥臭く」(←と日本のメディアがよく言う)、一発勝負のゴールを得意としているのに対して、武藤選手は、弧を描くように軽やかに移動しながらいつのまにかゴールするという華麗な動きが特徴。
ただし、正反対に見えて結果的にゴールに繋がるという点は同じ。
この試合でも武藤選手は華麗に上がり続け・・・
前半17分に、さっそく一点目!
欧州移籍後初ゴールです。(武藤選手はゴールの向こう側で喜びを分かちあう同僚に埋没)
(ゴールした選手は直後に大型スクリーンに映し出される)
武藤選手の勢いはとまらず・・・
29分に2点目!
信じられないような理想的な展開に、私たちはもちろんマインツサポーターも大盛り上がり。
相手チームの酒井選手もなんとか点に絡もうと頑張っていましが・・・
(後半戦、スローイン前の酒井選手とカメラに納まった武藤選手)
結局、後半にも一点を追加したマインツが勝利。
・・・とここで試合中に気になったことを一つ。
試合中、ほぼ対角線上にいたハノーファーのサポーターの横に複数の黒い点があるのを発見!?
何だろうと思って写真をとって拡大してみると・・・
試合を観戦、いや競技場を監視する警察官の群れ!
駅前で見たあの警察車両が競技場までやってきた証拠でした。
(写真を見返すと、選手と同時に警官たちも入場していたことが判明。)
威嚇目的なのか実際に何らかの犯行予告があったのか、ただ事ではなさそうな数にちょっとした恐怖感を抱きました。
さて、試合が終わってからも武藤選手が主役です。
というのも、それぞれのチームにそれぞれの伝統があって、ゴールをしたら試合後に観客の前で踊らないと駄目(?)だとか、控えめな日本人には受け入れがたいこともやってのけなければならないのですが・・・
今回は武藤選手が熱狂的サポーターに呼ばれ・・・
お立ち台に立って・・・
『ウォーリーを探せ』状態に 笑 (背番号「9」を探しましょう)
試合後のインタビューももちろん武藤選手。
通訳を介してのやり取りでしたが、かなり長い間マイクを向けられていました。
ホテルに戻って、スポーツ番組をチェックすると、そのインタビューの様子が少しだけ流れました。
「なんかよくわかんなかったんですけど・・・」
というのは、サポーターに呼ばれて『ウォーリー』になっちゃったときの感想。
あんなに長い間インタビューされていたのに、放送されたのはこの部分だけ。その後「ちゃんとわかるようにドイツ語をしっかり勉強したい」と日本語で言っているのに、その訳すら放送されず!もったいない!
まぁでも大事なのは試合内容。
後の報道では、独・日各紙で最高点で評価されるなど大絶賛されたのは周知のところです。
そんなこんなで大満足だったマインツの試合観戦。
良き旅の思い出を胸に今年度も頑張ろう!
とその日のうちにフランスに戻っても良かったのですが・・・
スポーツに関して欲深い我が家は翌日の日曜日(8月30日)にも別の試合観戦を控えていました。
つづく