除染廃棄物も川に流された ※追記あり
ここ数日の東日本の大雨の被害は、フランスのメディアでも大きく報道されました。
特に家々が流される様子は4年半前の津波を思い起こさせ、今回もまた未然に防げなかったことが悔やまれます。
福島第一原発では一日に2度も大量の汚染水が海に流出。アンダーコントロールとはかけ離れた現状に怒りを超えて呆れてしまいます。
そして昨日、フランスのグーグルでいつも通り「JAPON」をニュース検索にかけたところ・・・
この ↓ ニュースが目に飛び込んできました。
「川に流された福島の汚染廃棄物」(20minutes より)
福島県飯舘村を流れる新田川が氾濫して、傍の田んぼに「保管」されていた除染廃棄物の入った袋が少なくとも240個(!)流されたそうです。回収できたのは半分強。回収できていない袋の多くは中州にあって水位が下がるのを待っているのだとか。
袋の中身は田畑の除染のために刈った草など。飯舘村は全村避難が続いている村なので、除染廃棄物の線量は結構高いはずですが・・・
環境省の第一声は「環境への影響は考えにくい」という決まり文句でした。
ところがフランス語の記事を読み進んでいくと・・・
「少なくとも2個が空っぽの状態で発見された」とあるではありませんか!
袋の重量は一個200〜300キロ。例え200キロだったとしても流された汚染草の総量は少なくとも400キロ!
この空っぽの2個に触れている日本語の記事はスポニチとテレビ朝日だけ。他は完全にスルーしていました。
流された袋の数も最初は127個と言っていたのが、数日後には293個に!
またしても露になった隠ぺい体質と管理体制のずさんさ。
村議の一人は「除染し直すかどうか検討する必要がある」と話したとか。
もしこれで住民たちの帰還が先延ばしにされれば、不幸中の幸いといえるかもしれません。
14日付けの朝日新聞の記事によると、流出した袋の数は更に314個に増え、中身が空になった袋も3つに・・・
http://www.asahi.com/articles/ASH9G31M1H9GUGTB006.html
中州に残っていた袋がちゃんと回収されたのかも含めて、引き続き報道してもらいたいです。