続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

昨日のレキップ紙の一面はこうでした ↓

 

 

 イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

 

見出しは「ALLONS ENFANTS」

 

フランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』の冒頭の2語です。

 

 

何故この見出しかというと、昨日、イギリスのウェンブリー・スタジアムで行われたイングランド対フランスの親善試合前に、イングランド代表もイングランドサポーターもラ・マルセイエーズを斉唱することになったからです。

 

 

これはもちろん、数日前に起きたテロを受けての特別な計らい。

 

 

レキップ21などのスポーツチャンネルでは試合開始一時間前から特集を組み、ラ・マルセイエーズの練習をするイングランドサポーターが映し出されました。

 

 

フランス語の発音が苦手なイギリス人たちが参考にしたのは・・・

 

 イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

カタカナ表記ならぬ英語表記のフランス語!

 

 

これが競技場のスクリーンにも映し出されたのか否かはわかりませんが、実際に大合唱になっていたのは事実です。

 

 

ただし、「イングランド代表も歌う、ラ・マルセイエーズ!」などと大々的に宣伝していたのにも関わらず、本当にイングランドの選手たちも斉唱したのかは不明のカメラワークでした。

 

 

その時カメラがしつこく捉えていたのは、フランス代表Lassana Diarra(ラサナ・ディアラ)。

 

 

彼はテロでいとこを失った、フランス代表でただ一人の犠牲者の家族です。

 

 

そう、この試合の意義は、ヨーロッパが結束している様子をテロリストに見せつけたこと、そして2国間の価値観の共有が犠牲者の家族や負傷者たちを励ますことにありました。

 

 

昨日の試合の演出はちょっとやりすぎなんじゃないかとか、ラ・マルセイエーズは残酷な歌詞なのにみんなで斉唱しちゃって大丈夫なのか、とか色々批判はあるようですが、ここで細かいことを指摘するのは無意味だと思います。

 

 

試合は2対0でイングランドの勝利。

 

 

あれだけの演出があったらイングランド代表もやりにくいだろうに・・・なんていう心配はよそに、戦うときは戦う、手加減なしのプロ根性を見せ付けられたのでした。

 

 

 

 

 イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

トリコロールカラーにライトアップされたウェンブレー・スタジアム(ロンドン)

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

選手入場直後の競技場

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

この日の試合のマフラーを威勢よく掲げるイングランドサポーター

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

フランス代表

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

キャメロン首相、そしてウィリアム王子も追悼&観戦

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

両国代表が揃って円陣を組む。そして一分間の黙とう

 

 

 

イギリスが『ラ・マルセイエーズ』を歌った日 ※追記あり

 

「Pray for Paris」をもじった「Play for Paris」の横断幕。スポーツの観戦だからこそ前者より後者のほうがしっくりくる。

 

 

<追記>

 

昨日(試合翌日)のレキップ紙の一面は・・・

 

 

 

 

英語が“大好き”なパリ市民を代弁して「THANK YOU」・・・(笑)