続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

「等級1」布マスクの感想&使い捨てマスクがもたらす環境破壊について

フランスの学校で「等級1」のマスクが義務化されてから一週間が経ちました。

初日の長男&旦那さんの感想は・・・

長男 「大丈夫だった。」

旦那さん 「耳が痛くてきつかった。」

長男 「あっそうそう!耳は僕も痛かった!」(・・・って、ほんと、どっちなのあんた!?)

ということで、二人とも呼吸は問題なくできたものの、耳にきた(?)ようです。

旦那さんは、「マスクが口にくっついて煩わしい」とも。

どうやら、このマスク、旦那さんには小さいらしい・・・

ならばと、新しくゴム紐を付け直してみました ↓


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(元のマスク(上)  ゴム紐を付け替えたマスク(下))

元のゴム紐より3~4センチくらい長くすると、翌日は「完璧だった」とご満悦でした。

一方、感想が曖昧だった長男は、翌日もそのままの「等級1」マスクをつけて登校し、再び文句を言うことなく今日に至ります。

来週あたりに「やっぱり耳が痛い」とかなんとか言うかもしれませんが、それはその時対処するということで・・・


気になるのは、長男のクラスメートや旦那さんの生徒は、ほぼ全員が使い捨てマスクに移行したこと。

使い捨てマスクが増えて懸念されるのは・・・環境破壊!

新型コロナが世界的に流行するようになって一年以上がたち、地面に使い捨てマスクが落ちているのを見たことがない人は、かなり稀なのではないかと思います。

ポリプロピレン製の使い捨てマスクが分解されるには数年から十数年がかかると言われていて、分解されている間にも生物に悪影響を与えると言われています。

マスクに限らず、自然の中に破棄されるプラスチックごみはどんどん増え、海ではミジンコの体内でマイクロプラスチックが見つかり、大都市などでは屋内屋外に関わらず空気中にマイクロプラスチックが浮遊していることが判明しています。

(ー私たちは毎年数千個のマイクロプラスチックを体内に取り込んでいるー ナショナルジオグラフィック 2019年6月)↓
https://www.nationalgeographic.fr/environnement/2019/06/nous-consommons-sans-le-savoir-des-milliers-de-microplastiques-chaque-annee

(ー屋内のマイクロプラスチック量は屋外の10倍ー リベラシオン紙 2018年10月16日付)↓
https://www.liberation.fr/planete/2018/10/16/il-y-a-dix-fois-plus-de-microplastique-dans-l-air-interieur-qu-exterieur_1682856/
 

今まで使用された、そしてこれから使用されるマスクの一部は、そうしていつかマイクロプラスチックと化し、環境そして私たちの身体を蝕むことになるでしょう(上記のナショナルジオグラフィックの記事によると、マイクロプラスチックは免疫機能を低下させ腸内環境のバランスを崩すことがわかっている)


数日前には、旦那さんが、自転車を漕いでる人のマスクがポケットから落ちる瞬間を見たとかいうし、今後、特に学校周辺ではポイ捨て&落ちちゃったマスクが増える可能性大!

気づいたら、森林や海がマスクだらけになっていた!・・・なんてことになる前に、フランス政府には手作り布マスクを解禁してもらいたいです。