フランスで『ぬか漬け』
我が家では、かれこれ4年ほど、ぬか漬けを漬け続けています。
きっかけは、日本で一番安全な食材が手に入るであろう、「生活クラブ」という計画購入の宅配サービスで両親が入手した『ぬか床』↓
これを持ってきてもらったのか送ってもらったのかは覚えていませんが、とにかくこの4年間、ぬか床を混ぜては野菜を漬け、緩くなったらぬかを足して・・・をほぼ毎日繰り返してきました。
ぬか漬けと言えば、大抵の人が「きゅうり」を思い浮かべるかもしれませんが、我が家はもっぱら・・・
ラディッシュです!
(御覧の通り、ラディッシュばかり漬けているので、ぬか床がピンクがかってます!)
夏になれば夏野菜を漬けることもありますが、なんせこっちのキュウリやナスは品種が巨大なものばかりで、ぬか漬けには向いていません。
ニンジンも子供に大好評で美味しいですが、冬はニンジンばかりになって芸がありません。
そこで試したのが、このラディッシュ。
一つ一つが小さいので、24時間で、十分美味しいぬか漬けができあがります。
ただ、ぬか漬けを始めて、間もなくして問題にぶつかりました。
野菜を漬けていると、どうしても水分が出て、ぬか床が緩くなってしまいます。要は、定期的に「糠(ぬか)」を足さなければならないのですが、ヨーロッパではなかなか「米ぬか」が手に入りません。
パンの国なので、麦ぬかならいくらでもあります。
でも、麦だとパサパサになる上、実はかれこれ数年グルテンを止めている私としては、どうしても「米」にこだわりたい・・・
というわけで、見つけました ↓
リゾットの国・イタリアの「米ぬか」、しかもオーガニック。
フランスにも稲作が盛んな地域があるので、フランスの「ぬか」なら完璧だったのですが、それは次回の課題ということで。
ところで、ぬか床にぬかを足していくと、当然、嵩(かさ)は少しずつ増えていきます。
なので我が家のぬか床も、この数年でほぼ倍増しました。
あんまり増えたので、「ぬか漬け」に興味がありそうなフランス人のママに聞いてみました。
「野菜を漬けて発酵できる、米ぬかが主体の『ペースト』があるんだけど、やってみる?」
彼女は、「欲しい!」と即答。
実質おすそ分けと言っても、分けた相手に漬け続ける意思がなければ、なんの意味もありません。
迷うような人だったらやめておこうと思ったのですが、このママ(以下Virginie)は、私が思った以上にやる気満々で、「NUKADUKE」を自分で検索し、私がぬか床を届けた時には、すでに私以上の知識を有して、「いやぁ、楽しみ!色んな野菜を漬けてみるわ!」と大興奮でした。
その約一週間後、次男を幼稚園に送り届けると、園長先生が言いました。
「野菜の発酵食品、試食したわよ。なかなか美味しかったわ!」
・・・
なんと、Virginieは、自分で漬けたぬか漬けを、知人・友人に試食させて回っていたのです!
園長先生は、更にこう続けました。
「・・・ニンニクの臭いが強烈だったけど。」
えっ??Virginieったら、ニンニク入れちゃったの!?
確かに、「ぬか漬け」は野菜ならなんでもOKと言われていますが、初っ端からニンニク、には度肝を抜かれました。
試したいような、取り返しがつかなそうな・・・
~おまけ~
ラディッシュの消費量が多いので、自宅の庭で育ててみることにしました ↓
写真中心の、この葉っぱの部分(注:雑草ではありません)が15~20センチくらいまで伸びたら収穫時。
果たして、ちゃんと育つのか・・・