続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

温暖化でフランスの果樹園やブドウ農家が大打撃

今年2月下旬のわが町の気温 ↓ (月が記されていませんが、28日までなので2月です。)

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温暖化で、暖冬に驚かなくなって久しいとはいえ、2月に20度近くまで気温が上がったときは、不気味さを感じました(あんまり気味が悪いので“魚拓”に)。

そんな小春日和が続いたことで起きてしまったのは、果樹園などのサクランボやアンズを始めとする木々の受粉。

結果、何が起こったかというと、通常よりも一か月早く芽が出てしまい、霜が降りる4月を越せない農家が続出したのです。


(先週の初めに、うちの庭に積もった雪&すでに芽が出ていたカシスの木 ↓)

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フランス語に「4月に薄着は禁物」という諺がある通り、4月に霜が降りたり、夜中に氷点下を記録するのは常識の一つです。

でも、芽が出る前に霜が降りるならともかく、芽が出てしまってからはどうすることもできないようで、木の根元にロウソクを炊いたり、巨大温風機を稼働させた農家もあったようですが、どれも焼け石に水。

フランス国内の80%のブドウ(ワイン用)の木の芽が凍ってしまいました。

ブドウの木の芽が凍ったということは、今年のワインの生産量がガタ落ちすることを意味します。

果樹栽培する農家の多くは、備蓄中の果物を値上げして凌ぐしかなく、今後の微々たる量の収穫も含めて、果物の価格高騰は避けられないとみられています。

https://www.francetvinfo.fr/economie/emploi/metiers/agriculture/recoltes-detruites-le-gel-va-t-il-faire-augmenter-les-prix-des-fruits_4368395.html


思い返してみれば、ここ数年、AMAP(野菜や果物の計画購入システム)のブドウはほとんど見かけません。

いつもリンゴを箱買いしている農家は、2年前にも凶作を経験しています。

生産者たちは、暖冬以外にも、干ばつによる被害も甚大だと口を揃えます。

ワイン用のブドウに関しては、剪定の回数を一回から二回に増やすことで、芽が出るのを遅らせることができるようですが、その方法を他の果樹栽培に応用できるかは不明。

https://www.reussir.fr/vigne/tailler-en-deux-fois-pour-eviter-le-gel


温暖化が止まらない(止められない)以上、これまで当たり前のように食べてきたフランス産の果物が、今後希少になるのは必至です。