続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

世界各地で始まる愚かなイベント

4年前にアメリカで始まったという、このイベント ↓

 

 

世界各地で始まる愚かなイベント

 

Color me Rad

 

参加者同士で“着色されたコーンスターチ(トウモロコシが原料の粉末)”を振り掛け合いながら数キロを走る・・・というまさに『馬鹿騒ぎ』という名に相応しいイベントが、今年も世界各地で始まろうとしています。

 

 

イベントのモデルになっているのは、インドのヒンドゥー教のお祭り・ホーリー祭。

 

 

イベントのホームページのフランス語版には、「着色料は化粧品などにも使用されているもので、人体にも環境にも無害であることがEU認定の試験所で実証されています。」というようなことが書かれていますが・・・

 

 

 

 

4月4日付けのAujourd'hui en France(Le Parisien)に、この着色パウダーの安全性を否定する記事が掲載されました ↓

 

 

 世界各地で始まる愚かなイベント

 

 

まず驚かされたのは、この着色パウダーが原因ですでに事故が発生していること。

 

 

昨年の6月、台湾のイベント真っ最中にパウダーが発火し、500人(!)が火傷を負ったのだそうです。

 

 

5月22日にイベントを控えたレンヌ市Rennesはこの事実を知って大学の研究室に安全性の確認を依頼したところ、火の気のあるところはもちろん、高温になるスピーカーなどからも離して使用したほうがよい、という分析結果が出ました。

 

 

このイベントでは走り終わった後にコンサートなどが予定されていて、到着場所には高温になる機器があちこちに置かれています。(舞台から着色パウダーのスプレーを参加者に向かって振り掛けたりもすることも!)

 

 

こんな場所でテロでも起きたら!?と考えるだけで寒気がしますが、このパウダーの危険性はこれだけではありません。

 

 

同研究室は、更に?湿疹や蕁麻疹などの皮膚疾患を引き起こす、アナフィラキシーショックを誘発することもある、超微粒子を吸入することで呼吸器疾患を引き起こす、というホームページの“無害”という言葉を否定する影響を指摘しています。

 

 

これらの研究結果がなくても、見た目からして「体に悪そう」というのは大抵の人が感じてもよさそうなものですが・・・。

 

 

個人的には、コーンスターチの原料であるトウモロコシが遺伝子組み換えかどうかがどこにも明記されていないのも気になる。

 

 

更なる事故が起こって後悔する前に規制して欲しいです。