フランス人のお口に合わせた“味噌汁”
一年前に両親に持ってきてもらった有機味噌が切れたので、これまで見向きもしなかったものを買ってしまいました ↓
その名も「味噌汁用キューブ」
Jardin BIOという大手オーガニック食品メーカーが作っている、いわゆる「味噌汁の素」です。
箱の中には、名前通りの“キューブ”が8つ。
原材料は・・・
塩・シアバター・味噌(22,4%)・コーンスターチ・にんじん・ねぎ・コリアンダー・白胡椒(こしょう)・しょうが・ナツメグ・パセリ・ひまわり油
とあって、すべてオーガニックですが、定番の味噌汁に必ず入っているダシの役割を果たすはずの海産物は入っていません。
これだけでもそれなりの“スープ”になるのだろう、と思いつつも、いつも通りに作ることにしました。
そのまま具にもなるように、昆布を細かく切ってダシをとる。
具に火を通す。(写真はエシャロット・ジャガイモ・豆腐)
味噌の代わりに「味噌キューブ」を溶く。
出来上がり。
見た目は、誰がどうみても味噌汁です。
が、しかし!
食べてみて、苦笑いせずにはいられませんでした。
なぜかって
味が全然味噌汁じゃなかったから!!
なんというか、シアバターとひまわり油の油分が幅を利かせていて、とにかく濃厚で、白こしょう入れすぎなんじゃ!?というくらいピリ辛でもあるのです。
ちなみに、味噌の味は言われなければわからないくらい、ありません(笑)
せっかく入れた昆布も、油とスパイスに潰されて、だしが出ているのか出ていないのか判別もつきません。
でも不味くはない。
要は、味噌汁ではなくて、「味噌風味のスープ」という感じ。
味噌汁だと思って買った日本人には幻滅されるけど、味噌汁の味をよく知らない濃厚&スパイス好きなフランス人には受けるであろう、フランス人がフランス人のために作った(日本人の購買層は完全に無視した)スープの素。
キューブ8個入りで一箱≒2,5ユーロ。
キューブ2個で、お鍋一杯分=お椀10杯分くらいの“味噌スープ”ができます。
味の冒険が好きなフランス在住者は、是非お試しあれ。(お土産にしても面白いかも!?)
☆ 箱には「うまみ調味料・人工香料不使用」、「パーム油(※)不使用」と書かれています。 ※森林を破壊し健康を害すると言われている。