CMの最後に出てくるのやめて〜!
数日前からヨーロッパを豪遊・・・じゃなくて外遊中の暴走総理ですが
わざわざこっちに来てもらわなくても、最近よく目にするのです。
・・・euronewsというチャンネルで。
euronewsは、リヨンに本部を置き、英語・フランス語・ドイツ語・アラビア語などの14ヶ国語で放送しているニュースチャンネル。
世界のニュースを満遍なく、簡潔に、そしてわかりやすく報道するのでよく見ていました。
ところがある日、CM枠で突然、画面左上に日の丸が現れ、貧困国や飲料水が不足している国に浄水装置を提供する企業の紹介が始まりました。
これら ↑ の映像の後に、企業の幹部らしき日本人が自社のプロジェクトを説明する画と、きれいな飲料水に喜ぶ現地の住民の画が交互に出てきます。
最近は暗いニュースが多いので、「善意」や「喜び」は新鮮であると同時に、現実離れした印象も受けます。
紹介映像の完璧ぶりと、小さな日の丸に違和感を覚えていると、CMを一緒に見ていた旦那さんが言いました。
「ここで最後に安倍が出てきたら笑えるよね。」
するとどうでしょう!
最後に本当に、まるで「このプロジェクトは自分のお陰」とでも言いたげに、薄ら笑みを浮かべて演説している暴走総理の写真が登場したのです!
いやはや、驚きました。
旦那さんの一言はもちろん冗談のつもりだったし、このCMも日の丸が掲げてあるとはいえ、単なる企業PRの枠を超えることはないだろうと思っていただけに、びっくり!ついつい「あんたは教祖か!」とつっこみたくなるほどでした。
しかもこの「日本アピール」、別のバージョンが存在します。
アメリカに拠点を置く企業の社長らしき白人男性が日本の物流システム(?)を紹介するのですが、その一例として福島県の小名浜港が挙げられ、いわき市長が「復興」をアピールします。
そしてここでも・・・
最後に暴走総理の別の演説写真が登場して、「被災地の復興はオレのお手柄」とでも言わんばかりにCMを締めくくるのです!
実は、この記事を書いている間もeuronewsを見ていたら、一つ目の「浄水装置で日本をアピールするCM」が放送されました。(写真はその時撮ったもの。この記事を書くにあたって「一つ目のCMの写真がない!」と諦めようとした矢先のこと。)
画面の端っこに日の丸がついているので、他国も同じようなPR広告を出しているのかというと、私が見た限りでは日本だけの模様。
これらのCMとは対照的に、日本では格差が拡大して貧困層が苦しんでいて他国のことをかまってる余裕はないはずだし、福島の事故も収束していなければ、まだ十数万人が避難生活を強いられていて、「日本企業の有能さ」や「日本の安泰ぶり(←真っ赤なウソ!)」をアピールしている場合ではないはずですが・・・
一体全体、euronewsにいくら継ぎ込んでるの!?