「Je suis Panama」
フランス時間で昨日の20時、日本時間で今日の3時に、全世界で話題になっているパナマ文書の全貌が明らかにされました。
このパナマ文書の公開を、多くの庶民が心待ちにしてきました。
いくら本人たちが「合法」を強調しようと、実は消費税なんていらなかったんだよ、といえる額の税金が事実上隠蔽されていたわけですから、庶民に“ツケ”を払わせてきた人や企業の名前を知りたいと思うのは当然のことです。
ただし、これまでにキャメロン首相、プーチン大統領の知人、ミッシェル・プラチニ、リヨネル・メッシなどの有名人の名前が見つかったことは周知の通りですが、日本人や日本法人名は明らかにされてきませんでした。
だからこそ、昨日の5月10日を待っていたわけですが・・・
「日本に関連する個人名と法人名は400」という数字が出ているのに、そのリストはなかなか出回らない。
まるで、何十万件の中から自分で探せ、とでもいうように。
しかも、明らかになった企業や個人に取材を試みると・・・
「やましいことはない」
「税金は適切に払っている」
の一点張り!
ふざけんなーっ!
・・・そうだっ!
こんなときこそ、あの新聞の出番!
シャルリー・エブドで笑い飛ばそう! (って、無理やり持ち出した感は否めませんが・・・)
みんなが知っている腹の立つテーマについての風刺画は誰も文句を言わないと思うので
パナマ文書関連で面白いと思ったシャルリー・エブドの風刺画2点を転載します ↓
まずは・・・
(4月6日発行、1237号の表紙より)
Je suis Charlie ならぬ Je suis Panama (爆)
パナマ文書に載っている人や関係者がみんなでタックスヘイブンを擁護してPanamaデモを起こしたら、こんな感じ!?
ちなみに、画には「Je suis Panama」以外に、シャルリーのデモでも散見された「怖いもんか!」とか「私たちの日常を変えさせない」なんていう標語も(笑)
そして・・・
4月13日発行の1238号、6面全面に掲載された「みんなのための(※)タックスヘイブン」
(※「みんなのための〜」という言い回しは2013年にフランスで大きな議論を呼んだ「みんなのための結婚」に掛けたもの。同年、同性愛者の結婚と養子縁組を認める法律が制定されました。)
パナマで口座を開設するための条件を満たしているかどうか、関連した質問に対して選択方式で回答してもらい、判断するためのページ。
・・・って要は、租税回避地を利用した人を嘲笑しているだけなのですが、関連キーワードが沢山出てきて面白いです。
(一部抜粋&拡大 ↓ )
―あなたはあなたに歯向かう人間をこれまでに何人殺してきましたか?
A 10人
B 64人
C 全員
D 覚えていない
―あなたが運動神経がいいとしたら、どんなスポーツをしますか?
A ゴルフ
B サッカー
C 札当て(賭博のひとつ)
D 石打ち(サウジアラビアなどで頻繁に行われている処刑方法のひとつ)
―口座明細の送付先を選んでください。
A モナコ
B ルクセンブルク
C あなたのサッカークラブ
D ダウニング街 10番地 (キャメロン首相の住所 笑)
―パナマの首都は?
A ルヴァロワ=ペレ(フランスで最も人口密度が高い、パリ近郊のコミューン)
B モナコ
C フルーリー=メロジ(ヨーロッパ最大の刑務所のある、パリ近郊のコミューン)
D パナマ
―あなたが一番最初に一億円を手に入れたのはいつですか?
A 21歳
B 18歳
C 生後3ヶ月
D 先週
―仲間外れはどれ?
A ピストル
B 大金入りスーツケース
C コカインの粉末
D 税法
―当社で口座を開設する際の最低金額は?
A あなたの国のGDP(国内総生産)の2倍
B あなたの国の借金額の3倍
C あなたの国が受ける国際援助金の10倍
D あなたの国の教育省の予算の100倍
(上記の質問に回答した場合)
A,B,C,Dのどれが多くても、ココ ↓ にサインしてください。
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(風刺画・原文:Riss)