続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

ついてるガレット・デ・ロワ

おととしのこの時期にやっとの思いで手に入れたフェーヴを、去年使い切ったことを思い出したのは年明け。

 

 

今までに集めた30個以上あるフェーヴの中から使いまわすこともかんがえたけれど、それでは息子が楽しめない。

 

 

というわけで、今年もパン屋をはしご。

 

 

でも3軒まわって諦めました。

 

 

答えはおととしと同じ「今は売れない(売らない)」

 

 

残るはネット注文?

 

 

いやいや待てよ。

 

 

大型スーパーで“まとめ売り”していたのを見たことがあるから、ココにもあるかもしれない。

 

 

と、駄目もとで探してみることにしたのはMONOPRIXモノプリ。

 

 

入店して最初に目が合ったのは店長さん。

 

 

別にお得意さんでもなんでもないけど、小さい町だから顔見知り。

 

 

自分で探すつもりだったけど、せっかく目が合ったから質問。

 

 

「Bonjour、フェーヴ置いてますか?」

 

 

答えは・・・

 

 

「Non」

 

 

あぁやっぱり・・・と諦めようと思ったら・・・

 

 

「いくつ必要ですか?」と思ってもみない逆質問。

 

 

「・・・?」

 

 

答えに迷っていると

 

 

「着いてきて」

 

(あなたに?)

 

 

言われるままに着いていくと、店長さんは従業員専門扉から姿をくらます。

 

 

数秒後、戻ってきた店長さんの手には・・・

 

 

 

 

 

 ついてるガレット・デ・ロワ

 

本の形のフェーヴが5個も!

 

 

「期限切れのガレット(・デ・ロワ)からフェーヴを取り出して残してありました。」

 

 

なるほど。

 

 

店長さんったら太っ腹!(実際も「太腹」だし 笑)

 

 

 

家に帰ってフェーヴをよく見てみると・・・

 

 

それぞれにちゃんと本の題名が書いてあることに気づきました。

 

 

 

試しにググってみると・・・

 

Un diamant sur canapé (『ティファニーで朝食を』の原作! ただしフランス語の映画のタイトルは『ソファの上のダイヤモンド』・・・フランス人に「ティファニー」と言っても知らない人がほとんどだから?!)

 

Le vol du diamant(=「宝石泥棒」これは文芸作品ではなくてゲームの題名?要確認)

 

Les diamants sont eternels(007シリーズ『ダイヤモンドは永遠に』)

 

à la poursuite du diamant bleu(1984年制作のハリウッド映画『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』)

 

Les diamants du Nil(1985年制作のハリウッド映画『ナイルの宝石』。『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の続編)

 

 

という感じで、ほとんどが実在する作品! (しかもフランス語のタイトルはダイヤモンドつながり 笑)

 

 

 

気前のいい話の後も気前よく・・・

 

 

というわけで、1月6日のガレット・デ・ロワの日に誕生日だった息子の友達に、あだ名入りガレットを作りました ↓

 

 ついてるガレット・デ・ロワ

 

 ついてるガレット・デ・ロワ

 

 

でも、その数日後にまた作ったので、残るフェーヴはあと一つ。

 

 

そろそろまたモノプリに行って・・・

 

 

 

なんていう冗談はさておき・・・

 

 

旦那さんが得た情報によると、どうやらフランシュ・コンテ地方にフランスで唯一のフェーヴを作っているメーカーがあるのだとか。

 

 

ホームページには、大小様々なフェーヴがずらり!

 

http://fabophile.fr/index.php/fr/feves.html

 

 

 

フランスで唯一のメーカーということは、唯一のフランス製()。

 

 

裏を返せば、ここのフェーヴ以外はほとんどが中国製!?

 

 

来年用のフェーヴはパン屋をすっとばして、ここで買うことにします!

 

 

追記(2021年1月25日)
上記で紹介したフェーヴの会社は、フランス人が経営しているとはいえ、フェーヴはベトナムで作らせていることが判明しました 汗
フランスで唯一(?)フランス製のフェーヴを作っているのは、こちらの会社 ↓

https://www.fevesdeclamecy.com/



  

 

~ガレット・デ・ロワとは?~

 

キリスト教の公現祭の日・1月6日頃に食べる、アーモンドクリームが入ったパイのこと。1〜3個のフェーヴ(陶製またはプラスチック・・・)を入れて焼く。フェーヴが当たった人が王様または女王様として紙製の冠をかぶり、その一年幸運が続くとされている。ただしパイを食べる習慣はキリスト教とは無関係。ローマ時代に若い兵士の中から王を選ぶために始まった習慣が、数世紀のときを経て公現祭の日に行われるようになった。