フランスで消化不良に悩む方々に朗報
先週末、隣人の誕生日会に招待されました。
隣人は50代の夫婦だけですが、その子供3人と孫6人の全員が車で数分のところに住んでいるため、週末は大所帯のようにいつも賑やか。
日曜日も、娘夫婦4人と末っ子、そして孫2人に我が家3人が加わってのミニパーティーでした。
食事はバーベキューとサラダ数種。
天気が不安定だったので、バーベキューを焼く人だけ庭で、食事は中でという設定でしたが、当然子供たちは中に留まっているわけもなく、庭に出たり入ったり、大人もしゃべりっぱなしのワイワイガヤガヤ・・・
メインのバースデーケーキに乗ったロウソクの火を主役のおじいちゃんと孫2人、隣人の息子(←うちの4歳児)で吹き消してJoyeux anniversaire!
その後、近くの公園で日曜日恒例の散歩をして、子供たちは遊具で遊び、それはそれはフランスらしい午後を過ごしました。
ところが・・・
家に戻って数分後の午後5時半ごろ、突然それはやってきました。
お、おなかが痛い・・・
正確には胃が痛いっ!
刺すような痛みに悶え苦しむ私に冷たい視線を送る旦那さんと息子。
つまりは、胃が痛いのは私だけ。
ほぼ同じものを口にして、他の誰も症状が出ていないということは・・・
原因は私の胃
あぁやっぱり
人の家に招待されるたびに必ずと言っていいほど現れる胃痛
胃がもたれる動物性油脂が入っているものは極力口にしないように気をつけたはずなのに・・・
何がダメだったんだろう・・・
痛みが増して立っていられなくなったので、横になる。
でも数十分たっても回復しない
どうしよう・・・と思って、思い出しました。
あっそうだ、こんなときこそあれを飲めばいいんだ!
去年のこの時期に旦那さんの実家のあるオーベルニュ地方で、久しぶりに手に取った“魔法の水”。
その名も・・・
Vichy céléstins(ヴィシー・セレスタン)!
容器にもはっきりと書いてあります:消化、顔色(をよくするために)
この水の存在を知ったのは渡仏直後(15年前)。
フランスで最初に滞在した町が、他ならぬVichyだったからです。
でも初めて一口飲んでみて、その飲みにくさに体が拒絶。
塩分が多く、土臭さが口に残る。
良薬口に苦し、とは言え、これは飲めない・・・
あれから15年、同じオーベルニュの地で外食つづきの私の胃が悲鳴を上げていたとき、スーパーの水売り場で再会しました。(それまでも何度も素通りしていたけれど、足を止めて手に取ったのは15年ぶり)
久しぶりに手にしたVichyに「Digestion(消化)」と書かれていることに初めて気づく。
今試さずにどうする
1,5リットルを手にとって、レジに向かう。(そのスーパーには小さいペットボトルはなかった)
15年ぶりのVichyをプシュッと開封(炭酸なので)
・・・やっぱり飲みにくい。
でも、Digestion(消化)の言葉を信じて、がぶ飲みする。
すると・・・
あれっ?胃がみるみる軽くなっていくではありませんか!
それからというもの、Vichy céléstinsは私にとって“命の水”と化し、常備するようになりました。
拒絶反応を起こしたくらい嫌だった味は、毎日飲んでいるうちに気にならなくなりました。(水道水の浄水で“割る”ともっと飲みやすくなります)
今回の胃痛も、飲んだ数分後に痛みが嘘のように引いていってめでたしめでたし。
ちなみに、Vichy と他の水との違いは、Bicarbonates が大量に含まれていること。
Bicarbonates とは日本語で重炭酸ソーダ、つまりは重曹。
胃弱体質の人なら知っているはず・・・
胃の不快感には重曹が効果覿面だということを。
別に高い胃腸薬を常備しなくても、Vichyを飲まなくても、胃が痛くなったら重曹(もちろん食用)を水に溶かして飲めばいいだけの話なのです。
まぁでも、粉を水に溶かすのを手間だと思う私は、ペットボトルの蓋を開けて飲むだけのVichyほど楽なものはないと思ってしまいます。
外出先でも便利だし(外で白い粉を出して水に溶かしたりしたら怪しいし・・・)
というわけで、フランスで消化不良や胃の不快感に悩む方、Vichy céléstins をお試しあれ!
(1,5リットルのペットボトル≒60セント≒80円)