全 仏 観 戦 !!! 〜伊達クルム編〜
(全 仏 観 戦 !!! 、全 仏 観 戦 !!! 〜錦織編〜、全 仏 観 戦 !!! 〜ジョコビッチとガスケ編〜 のつづき)
前回の記事で、ガスケの長時間(4時間弱)の試合をずっと見ていたかのような書き方をしましたが、実は・・・
試合途中で抜け出して、ある別の試合を見に行きました。
その日のプログラムをもらってからずっと狙っていた試合。
それは・・・
伊達クルムのダブルス!!!
(ホテルでもらったプログラムには3ページ目があって、17番コートの一番最後の試合に「DATE-KRUMM」の名前)
2008年に現役復帰してから数々の最年長記録を打ちたて、日本の若手はもちろん、世界中のプロテニスプレイヤーに刺激を与えている伊達さん。
スポーツ選手でなくとも、引退年齢の常識を覆す彼女の活躍に勇気付けられている人は少なくないはずです。
今回のダブルスのパートナーは、何を隠そう、あのイタリア人選手・SCHIAVONE(スキアボーネ)
名前以上に有名な、男顔負けのルックスに、がに股歩き、大げさな絶叫は一度目にしたら忘れません。
そんな彼女と初めて組んだ、伊達さんの全仏ダブルス。
期待できるんじゃない?と思っていましたが、私たちがコートに到着したときは、すでに1セットを先取されていました。
それにしても・・・
伊達さん、44歳には見えません。
その姿を見逃すまいと、集まった日本のカメラマンたち ↓
(彼らが追うのは伊達さんの姿のみ・・・私が観察した限りでは)
そして
SCHIAVONE(スキアボーネ)、叫びすぎ。
後から知ったことですが、彼女はこの日、シングルスの3回戦も戦っていてダブルスどころではなかった感が否めません。
試合中も伊達さんに冗談を言って笑わせたり、とても集中しているようにはみえませんでした。
結局1セット目は6−7で落とし、2セット目は1−6で完敗。
残念ながら2回戦敗退が決まってしまいました。
が、しかし・・・
私たち観客の戦いはここからです。
「錦織君にもらったんだから、伊達さんのも欲しい」
錦織選手のサインがいとも簡単に手に入ったことに味をしめた私は、もう一度息子に呼ばせようと思って、思いとどまりました。
どう呼ぶべきだろう??
伊達?伊達さん?公子?公子さん?クルム伊達?
どれも4歳児が口にするには不自然な呼び名に聞こえます。
納得いかないまま「ダテサン」って言ってみて、と息子に促したところ、ダンマリ。
それもそのはず。今までテレビで見たこともなければ名前も聞いたこともほとんどなく、息子にとって伊達さんは“知らない人”。(その点、錦織選手は何度もテレビで見ていて、尚且つおばあちゃん(実母)が話題にするので知り合い同然 笑)
仕方がないので、私がベタに「伊達さん」と呼ぶことに。
ところが「伊達さん!」と呼び続けて近づいてきたのは、
なんと、相方のスキアボーネ!!
巨大ボールを差し出すと、ささっとサイン。
次は伊達さん。
もう一度「伊達さん!」を繰り返すも、こちらに来てくれる気配はなし。
諦めようと思ったそのとき!
サインをしてくれたのは・・・
またもやスキアボーネ!?
イタリア人ファンと話に夢中になっている間に、視線はファンに向けられたまま手だけが動いて、スキアボーネはなんと私たちの巨大ボールに2つ目のサインをしてしまったのです!
その手は止まることなく、更に3つ目のサインをしようとしたスキアボーネ!
あなたのことは嫌いじゃないけど、さすがに3つもサインはいらない!
すかさずボールを引き戻し、ふと伊達さんのほうを見ると、彼女の視線の先にはスキアボーネの背中。
その時誰にもサインをしなかった伊達さんの「負けたのに、よくそんな平然とサインできるわね」という心の声が聞こえたような気がしました。
そんなこんなで、午後の収穫はスキアボーネ2つ(笑)
この後センターコートに戻ってガスケの3回戦突破を見届けると、時計の針はすでに午後6時を指していました。
朝からずっと大人の趣味に付き合ってきた4歳児がぐずり始めたので、そろそろ退散することに。
クレーコートの女王・セレナ・ウィリアムスの試合が残っていたけれど、あと数時間も息子が耐えられるわけもなく、潔く会場を後にしました。
本日の歩数:1万1000歩(実父の万歩計より)
あぁ疲れた
でもまた行きたい
息子がテニスのルールをしっかり理解するようになった頃に、もう一度、いや何度でも。
ほかにも言い忘れていることが沢山あるような気がするけど、今回はこの辺で。
おわり