続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

地元の畜産農家に注文したオーガニックの豚肉

オーガニックみかんの箱買いに続いて、オーガニックの豚肉を予約購入する機会に恵まれました!

 

地元の畜産農家に注文したオーガニックの豚肉

 

オーガニックの豚肉とは、オーガニックの餌を食べ、尚且つ放し飼いで育つ養豚のこと。狭い養豚場に閉じ込められることなく伸び伸び育つので、ストレスがかからず抗生物質などを餌に混ぜずに済む、文字通り、添加物とは無縁の豚肉になるのです。

 

初めての注文だったので、とりあえず5キロ(約2ヶ月分):65ユーロを購入。ロース、肩ロース、もも肉、ソーセージ(!)など6種類が個別に真空パックになっていて、そのまま冷凍できます。

 

今回も仲介役はAMAP(※)。 ※近隣農家が提供する有機野菜や乳製品などを定期購入するシステム。現在フランス各地に広まっている。

 

オーガニックにこだわった食生活をする上で、一番入手に苦悩するのが、実はこの生肉

 

オーガニックの生肉を売っているスーパーもありますが、それ自体が稀で、種類が限られています。(フランスのどのスーパーにも置いてあるのが、「オーガニック牛ひき肉」。でも牛肉ばかり食べるわけにはいかないので、他の肉はオーガニックではないものを仕方なく買うことが少なくない。)

 

ならば地元の畜産農家に直接注文しよう!・・・ということで数年前からオーガニック生肉のまとめ買いを試みてきたわけですが、これがなかなか一筋縄ではいきませんでした。 最初に直接注文を試みたのは数年前。オーガニックの畜産を始めたばかりの近所の農家が牛を一頭解体する予定がある、というので“興味がある”と伝えました。ところがいつまでたっても連絡がない。半年以上が過ぎてもう一度連絡すると、“購入者が集まらないのでまだ解体できない”とのこと。結局、必要な人数を集めることができず、計画は頓挫してしまいました。

 

その後私たちが引っ越してしまったので、彼らの近況はわからないまま。 小規模の畜産農家が育てるオーガニックの家畜は飼育コストがかさみ、出荷額が他の肉と比べて高値になるため、安さを売りにするスーパーなどには見向きもされません。

 

結局、近隣住民の口コミやAMAPなどで予約を募るしかないわけですが、手間暇かけて育てた家畜を一切の無駄なく売り切るためには一頭単位のきりのいい注文が集まってからでないと解体できず、それさえ思い通りにならないことが多いようです。

 

そんなこんなでやっと手に入ったのが今回のオーガニック豚肉。 オーガニックの食生活は受け身ばかりでは追求できない、と痛感する日々なのです。

 

 

〜おまけ〜

豚肉を受け取った際にもらった手書きの請求書兼領収書 ↓

 

地元の畜産農家に注文したオーガニックの豚肉

流れるような文字に、読めないMerci(※)がたまらない    

※SVPの後にある「&oc」に見える単語