出る古賀は打たれる
数日前から日本で物議を醸している、報道ステーションの一幕を録画で見ました。(一部始終を録画したYoutubeの映像は消されています)
元官僚の古賀茂明氏が、最後の出演回で「言いたいことを言っちゃった」ことを批判する人が後を絶たないようですが・・・
「暴論」、「公共電波の私物化」、「短絡的」、「追放されて当たり前」・・・とか言う人達のほうがずっと非常識です!
どんな組織にも外には知られたくない内情が多かれ少なかれあるのだろうけど、メディアと政権の蜜月関係は論外。というか、政府がメディアに口出すこと自体あってはならないこと。
だから古賀氏はその実態をできるだけ多くの人に知ってもらおうと、自身の最終回に暴露することにしたわけで、それはまっとうな判断であって、その勇気が称えられてもいいくらい(称えた人もいるけど批判している人に比べると明らかに少ない!)
それなのに、台本にないとか、場違いだとか、妄想だとか・・・じゃあどうすればよかったわけ?打ち合わせ通りのことだけ言って、後からネット上で暴露しろとでも?そんなもの、現政権の暴走をすでに知っている人が「やっぱりそうだったんだ」と納得して終わり。政権の支配化にあるテレビや新聞しか見ない人にも広めるためには、視聴率があって尚且つ生放送の番組で言う必要があったのです!
そもそもが、テレビ界で唯一の反逆児であり続けた報道ステーションに対する政権の圧力は、何も今始まったことじゃない。
福島の実態を追求していたディレクターの一人が不審な死を遂げたり、古賀氏以外にも複数の関係者が移動になったり更迭されたりしている。
それをそのうちの一人(最後の一人?)が番組で真相を語ったとたん、官房長官が出てきて「事実無根」です、だなんて「ネットを越えて世間一般に知られそうな都合の悪いことはいちいちコメントすることにしています」と言っているようなもの。「美味しんぼ」の鼻血描写のときもそうだった。ネット上の過剰反応もその時にそっくり。
最後の杭を打って、あぐらをかこうと思っていたところを予想外の展開になったんだから、そりゃ焦るよね。
もっとも、古賀氏の勇気も虚しく、4月からは公共の電波は完全に政府の支配下に置かれるわけで、アンダーコントロールなのは福島原発じゃなくてメディアだったのです。・・・って全然笑えない!
Je ne suis pas ABE non plus !!!
(私も安倍じゃない!!!)