有機農家でお手伝い
先週、AMAPで有機野菜の定期購入をしている農家から、こんなメールが届きました ↓
先週金曜日の恵みの雨を受けて、来週から大規模な作付けに取り掛かります。
よって、水曜日から土曜日まで助っ人大歓迎。
参加を希望する場合はメールで知らせてください。
AMAPの野菜を食べるようになってもうすぐ3年、有機農場を見学したことはあるけれど、手伝ったことは一度もない我が家。
来週から春休みだし、ちょっとくらい体力を消耗しても大丈夫な土曜日の午後に手伝いに行くことになりました。
当日の昼過ぎ、不安定な空模様の下、車を走らせること20分。
新緑の森を抜け
黄色い絨毯の菜の花畑をいくつも横切って
迷いながらも現地到着。
私たちを迎え入れてくれたのは・・・
ニワトリたち(笑)
彼らの横を通って、さらに奥に進むと、やっと人の声が聞こえてきました。
ビニールハウスの中を覗いてみると
生産者とその他の助っ人が育苗の準備中でした。
・・・とか知ってるようなことを書いてみたものの、「育苗(いくびょう)」なんて言葉はこの記事を書くまで知らなかったくらい、実践するほうの農業には疎い私たち。
「何にも知らないので、言われたことしかできません」
と生産者に明かして、最初に与えられたのが・・・
土をひたすら育苗ポットに満杯にするという、うちの4歳児でもできた単純作業。
30分ほど同じことを繰り返して次の作業へ
ビニールハウスを出て広大な農地に向かいます。
(ここでジャガイモなどの根菜類を育てるらしい)
二つ目の仕事は畑に線を引くこと。
15m×30mほどの長方形の畑に、真っ直ぐ作付けするための線をビニール紐でつける作業なのですが・・・
生産者(30代のフランス人女性)と一緒に作業をしながら、色々な実態を目の当たりにすることに・・・
まずは本当に人手が足りないらしく、
「今朝、娘(3歳)と線を引いてみたんだけど、どうも曲がってるんだよね」
と、さり気なく言う彼女。
て、あなた、3歳児にこの作業は難しすぎるでしょう、いくらなんでも・・・
そして作業を始めて間もなくして、今度は計測に欠かせないメジャー(巻尺)の20センチより前が切れてしまっているのを発見。
「新しいのを買いなおすんだけど、何回買っても切れちゃうからもう買わないことにしたの」
そ、そうなんだ(苦笑)
結局そのメジャーでは毎回、必要な寸法に20センチを足さなければならず、頭がこんがらがりそうになりながら計測したのでした。
(写真ではわかり辛いけれど、両端がぶっつり切れているメジャー・・・)
3つ目の作業は再びビニールハウスの中。
トマトの苗を等間隔に植える、これも単純だけど根気のいる作業。(必死になりすぎて写真なし)
何が大変って、等間隔に印を付けたあと、苗を乗せて、それを植える・・・その間ずっとしゃがんだまま(汗)
農作業の大変さをかみ締めながら旦那さんに時間を聞くと、到着からすでに3時間が経過していました。
最初の土を満杯にする作業以来、ずっと退屈そうにしていた息子は駄々をこねる寸前。
そろそろ退散しようか、と思っていたら、「休憩しましょう」と生産者の女性がりんごジュースを持ってきてくれました。
他の参加者たちと談笑している間に息子の機嫌も直って、笑顔でお別れ。
「また手伝いに来ます。」
と約束して、行きと同じ、優雅な田舎の景色に癒されながら家路についたのでした。
生産者親子の後姿。生産者の彼女に夫がいて子供もいたことは、今回初めて知りました。3歳児を育てながら安全で美味しい野菜を届けてくれる彼女に改めて感謝!