全 仏 観 戦 !!!
先週までの2週間弱、両親が遊びに来ていて更新が滞ってしまいました。
こんなに長い間沈黙するつもりはなかったのですが、普段の生活に両親の滞在が加わったとたん、ブログに費やせる時間は一秒たりとも残されていませんでした。
「自民党に消されたの?」「Je suis Charlieとか掲げてるから脅迫されたんじゃない?」「Luzリューズが退社するニュースを知って後追い閉鎖することにしたの?!」とか色々妄想してしまった皆さん(がいるかどうかはわかりませんが、そういう方がいたとしたら)、ご心配かけて申し訳ありませんでした。
さて、なぜ私の両親が、こんな休み中でもなんでもない平日ばかりのややこしい時期に渡仏することにしたのかというと・・・・
この記事のタイトル通り・・・テニスの全仏を観戦したかったから!
39歳でテニスを始め、62歳になる今も自治体が開催する試合に出ている(!)実母の念願を叶えるためでした。
普段はテニスをしない私たちも、4大大会のテレビ観戦は可能な限り欠かしません。
自分がやらなくても夢中になる。それがスポーツ観戦の醍醐味です。
・・・なんて月並みなことを言ってみましたが、このブログの読者のテニス観戦者の割合が全く不明なので、テニス好きには常識過ぎることも挟みつつ、夢にまで見た全仏現地観戦を報告したいと思います。
と、その前に、全仏開始前にブログの更新がなくなって全仏終了後に更新したので、ずっと観てたと勘違いされるといけないので最初にはっきり言っておきますが、現地観戦したのは、5月30日土曜日の一日だけです(笑)
一日だけでしたが、それでもチケットは大人一人が、旦那さんのお給料の半分くらいの値段でした(汗)
旦那さんのお給料がびっくりするほど安いのは事実ですが、全仏のチケットが(いい所で観ようと思ったら)びっくりするほど高いのも事実なのです。
そしてもっと驚かされたのが、人の数。
土曜日で強豪選手の出る試合が多い日だったこともあって、田舎者歴8年の私たちにとっては恐怖を覚えるほどの人混みを目にすることになりました。
全仏のオフィシャルサイトから拝借した写真 ↑ この人の波が会場全体を覆いつくしている。
こういう人混みに埋もれて初めて実感するのは「テロの恐怖」。
正直言って、田舎にいるとテロを身近に感じることはほとんどありません。標的になりそうなユダヤ人の集まる施設も、人混みもごく稀にしか存在しないからです。Je suis Charlieを掲げている私でさえこうなので、Charlie Hebdoを購読していない人はテロがあったことさえほとんど思い出さなくなっているかもしれません。
でもこうしてパリの人混みの中にいると、日常の中でテロを身近に感じる都会人たちの終わりの見えない恐怖に思いを馳せずにはいられませんでした。
さて、一日限りの全仏ですが、買ったチケットは“一日券”であり、朝11時からすべての試合が終わる≒21時まで、観たい試合が観れます。
ただし、その日の試合数は全部で32。
※ ホテルでもらったプログラムの一部 ↓ (誰がどこで試合をするかは、当日まで観客には知らされません)
試合が行われる8つのコートではそれぞれ4試合が予定されていて、観たい試合をできる限り梯子するか、数箇所にしぼってじっくり数試合だけを観戦するかなどは私たちが決めなければなりません。
どの試合から観よう・・・と迷っていると、笑顔の係員が私たちに声をかけてきました。
「Nishikoriを観たかったら、11時から12番コートで練習しますよ。」
なんという貴重な情報!
その日は錦織選手の試合は予定されていなかっただけに、実母の目が輝きました。
それが例え練習でも、「錦織選手に会える」というチャンスは他のどの有名選手の試合よりも優先しなければなりません。(テニス好きの日本人の間ではそういうことになっているのです 笑)
ついさっきまで迷っていたのが嘘のように、私たちは12番コートに直行しました。
つづく
※ つづきはコチラ