6万人の大行進と嘘みたいな国会の風景
昨日7月15日、安全保障関連法案(以下 安保法案)を自民党が強行採決しました。
このブログで安保法案の話をするのは初めてなのでおさらいしておきますが、この法案が可決されれば、今後自衛隊は世界各地の戦場に出かけていって武力行使できるようになります。
約一年前に自民党が解釈改憲をした時点で、事実上上記のことは可能だとされていましたが、この法案によって正式に日本が戦争できるようになるわけです。
「身内に自衛隊員がいないから関係ないわ」と思っているそこのあなた、この先どんな経緯で自分の身内や友人知人が戦場に送り出されるかわかりません。
少子化を理由に徴兵制がとられることだって十分ありえます。暴走総理は徴兵制を否定したようですが、就任以来嘘ばっかりついているこの人の言うことに、どれだけの信ぴょう性があるでしょうか?
実際、数日前から国会前には多くの人々が集まっています。
一昨日は2万人、昨日はなんと6万人(!)が反対の声を上げたそうです。
秘密保護法が可決したときや解釈改憲が閣議決定されたときにもこのくらい集まってくれれば・・・と少しもどかしい気もしますが、今回初めてデモに参加した人も多かったようだし、何よりもSEALDs(元SASPL)を始めとする若者が沢山集まっていることに希望を感じます。
フランスでは、フィガロ紙が一昨日の2万人デモに関する記事を出しました。
それについたコメントの一つが興味深い →
「日本人が自らの意思で路上に繰り出したということは、現政権はよほどの偽善政治をしているということだろう。」
そうなのです。
デモが日常茶飯事のフランスから見ると、国会前に6万人なんて大したことない。
でも、滅多にデモをしない日本人にとって、6万人は膨大な数。
それを無視して強行採決する安倍政権はやっぱりおかしすぎます。
大手ではありませんが、日本に関するありとあらゆる情報を発信しているサイトの一つ、DOZODOMOは、こんな記事を掲載しました ↓
http://dozodomo.com/bento/2015/07/15/premier-ministre-abe-lois-securite-scene-surrealiste-assemblee/
見出しは、「安倍の安保法案(が引き起こした)嘘みたいな日本の国会の風景」
私自身、この記事を読んで初めてこの日の国会の様子を知ったわけですが、あまりの非現実ぶりに開いた口が塞がりませんでした。
画像だけだと写真を加工して国会議員にプラカードを持たせたような・・・国会でこういう紙を掲げる姿はかなり違和感があります。
記事を読んでみると更にびっくり。
複数の議員がプラカードをもって反対を表明したのはこれが初めてではなく、秘密保護法が可決された日にも国会議事堂内で同じ光景が見られたそうです(・・・知らなかった 汗)
国会議員がプラカードを掲げることの効果はいかほどかわかりませんが、今日も続く全国規模のデモが更に拡大して何らかの好影響を国会に与えることを期待します。