一羽50ユーロもするオーガニックのチキン
クリスマス休暇に入ったあと、義母がやってきて、家族4人で慎ましいクリスマス・・・
と、いつも通りにする予定でしたが、今年はあるものに大枚を叩くことになりました。
それは・・・
オーガニックの「Chapon(シャポン)」
値段も見ずに買い物カゴに入れ、合計金額の高さに戸惑ってレシートを確認したら、なんと一羽(約2,5キロ)が約50ユーロ(6,7千円)もしたという代物です。
(証拠 ↓)
フランスでは七面鳥よりも人気がある、いわゆる「食用に太らせた鶏」で、飼育に手間と時間がかかるせいで普通の丸焼き用の鶏の2〜3倍の値段で売られています。
数年前に、オーガニックでもなんでもないChaponがクリスマス前に半額になっていたのを衝動買いしたものの、普通に焼いたところ、失敗。
それもそのはず、Chaponにはシャポンの焼き方があるのでした。
今回は、せっかくのオーガニックのシャポンを無駄にしないため、焼き方を一から徹底検索。
コチラのサイトによると、おいしく焼くコツは・・・
―できれば10時間以上、水またはブイヨンに漬けておく
―焼く2時間前に冷蔵庫から出す
という、後者はともかく、前者は「そんなことして本当に大丈夫なの?」という下ごしらえで戸惑いましたが、“有名シェフ”は皆そうすることを薦めているようなので、彼らを信じて実践。
我が家にはChaponがすっぽり入るようなボールやバットはないので、上下(背腹)片側ずつ、計9時間ほどブイヨンに漬けてみました。
肝心な焼き方は・・・
―焼き崩れないように、しっかりタコ糸で固定する
―オーブン用の皿に150mlの水と50mlの白ワインを注いでシャポンと一緒に焼く
―焼き時間は一キロにつき一時間(!)
―両モモ、背側のそれぞれを約一時間ずつ、向きを変えながら満遍なく焼く
―150度の低温でじっくり焼く
というのが基本。
買ったシャポンは2,574グラムなので、焼き時間は約2時間半!
焼く前の漬け置き時間と合わせると、13時間も要することになります。(どうりで前回は失敗したわけだ)
今回はこれらの焼き方に加えて、秘密兵器のおでまし ↓
我が家のオーブンの付属品、「グリル棒」!
2,5キロの重さに耐えるのか心配でしたが・・・
なんとか回ってくれました。
味付けは塩・コショウとたっぷりのニンニク♪ 翌日も翌々日もほかの誰にも会う予定はなかったので、ここぞとばかりにすり込みました(笑)
2時間経過した頃オーブンを覗いてみたところ、焼き色が付いている様子がまったくないため、温度を170度に引き上げたり、モードを変えたりしながら・・・
ようやく焼き上がり!
相変わらず写真では説得力に欠けますが、肉はやわらかく、皮もちょうど良い厚みと柔らかさになっていて、とってもとってもおいしくできました。(シャポンの手前に沈んでいるのは人参です(笑)付け合せの野菜を取り分けた後に慌てて写真を撮ったので、見た目も角度もイマイチに・・・)
シャポンを食べた後に残ったのは・・・
脂とダシとコラーゲン。
これから、ありとあらゆる料理のコクを出してくれることでしょう。
以上、値段も調理時間も脂の量も年に一回食べるのが精一杯なオーガニックのシャポンの話でした。