続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

まるで“使い捨て”な布マスクが配布された

ここのところ、フランスの新型コロナの感染者数は、4万人越えの日々が続いていて、昨日やっと4万を切りました。

一方、学校で等級1のマスクが義務化されてから1か月半以上が経ちましたが、その効果は全くと言っていいほど現れていません。

要は、フランスで感染が収まらない理由は、マスクではないわけです。

ならば、手作り布マスクを解禁しても良さそうなものですが、旦那さんの中学校では、またしても教員全員に等級1の布マスクが6枚配布されました。

10日ほど前のことです。

最初の等級1のマスクが6枚配布されてから、まだ一か月ちょっと・・・

マスクはどれも、一枚につき50回の洗濯が可能だったので、一日2枚使ったとしても、6枚あれば余裕で150日(5か月)は使えたはずです。

こんなに早く新しいマスクが配られたのには、きっと理由があるはず・・・

と探すまでもなく、すぐにわかりました。

前回の分厚い3枚重ねのマスクに比べて、明らかに素材が薄いのです。
 

f:id:mafrance:20210328085205j:plain

「これ、洗っちゃっていいの!?」と不安になるほど使い捨てマスクの素材にそっくり。
 

f:id:mafrance:20210328085251j:plain

上が最初に配布された3枚重ねマスク、下が今回配布された極薄マスク・・・なんていう説明がいらないほど、違いは一目瞭然。

f:id:mafrance:20210328085718j:plain

マスクの向こう側が透けて見えそうなくらい・・・
 
3枚重ねのマスクに対するクレームが、フランス各地の学校から寄せられたのでしょうか。

このマスクは、フランスで縫製されているだけでなく、生地そのものもフランス製。

1995年に創業したアパレル会社が、コロナ禍で、生産のほとんどをマスクに集中させているのだそうです。

今年の2月には中国に移転していた縫製工場の一つをフランスに戻すことが決まるなど、文字通り、コロナ様様の勝ち組企業の一つ。

とはいえ、見た目とは裏腹に、我が家では、この使い捨て風マスクは大不評でした。

薄いだけで着け心地が悪すぎるのです。

結局、旦那さんも長男も最初に配布された分厚いマスクに戻しました。

つまり、我が家では、2回目に配られたマスクはすべてタンスの肥やしになってしまったのです!
 
これらのマスクがすべての学校に配布されたかどうかはわかりません。

人によっては、この極薄マスクが好きな人もいるかもしれません。

それでも、このペースでマスクを教員に配り続ければ、明らかな無駄遣いです。

もう、75%以上が使わないマスクを1家庭につき2枚も配っちゃった日本のことを笑えません!