続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

今この時期に教職員に配布された布マスク

冬休みに入る二日前、長男の学校からメールが届きました。

内容は、「これからは、使い捨てマスク及び“等級1”の布マスク以外は禁止です。」というものでした。

「別につけなくてもいいですよ~」と言っていた一年前とは打って変わって、マスクの義務化もついにここまで来たか、という感じですが・・・

我が家は、教員の夫も、小学5年生の長男も私が作った布マスクを使い続けていて、使い捨てマスクは買ったことがありません。二人とも何度かマスクをするのを忘れて登校し、使い捨てマスクを譲ってもらって使ったことがありますが、どちらも「布のほうがいい!」と言って、この1年間、一度も使い捨てを買わずに来たのです。

布マスクは付け心地はもちろん、環境にもやさしいとなれば、我が家では誰も使い捨てに移行する気にはなれず、通達を遵守すべく残された選択肢は“等級1”の布マスクのみ。

“等級1”の布マスクとは、フランス語では「catégorie1」と呼ばれている布マスクで、3ミクロン以上の粒子を90%以上カットすることを条件としています。

コットンだけを使用した場合は、約550g/m²の厚みが必要だとかで、私が作ったマスクを2枚重ねても足りないくらい。

長男は、「じゃぁ3枚重ねてつけるよ」と言っていましたが、学校のメールには「手作りはもう終わり!」という趣旨のことも書かれていたので、校長と言い争いになっても面倒だし、その“等級1”マスクを探すことになりました。

個人的には、感染が続いているのはマスクのせいではなく、不真面目なフランス人たちによる家族・友人・知人間の接触感染がほとんどだと思うので、今回の措置は全然納得がいきません。

そんな気持ちも手伝って、“等級1”の布マスク検索は一向にはかどりませんでした。


すると翌日、旦那さんが新しいマスクを手に帰宅しました。

小中学校の教員はマスクが欠かせない&毎日沢山の生徒と接するので、布マスクが学校から支給されます。

ただし、一度去年の早い時期に「配布したマスクに人体に有害な物質が付着していたので回収します。」という知らせがあってから、旦那さんはマスクが支給されるたびに即返品してきました。


でも今回は事情が違います。

早速、外袋を開けて見て見ると、うちの町が配布しているのと同じ型の、でも生地はその数倍も頑丈そうなマスクが6枚入っていました。



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(とりあえず洗濯した3枚)

タグには・・・

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ブランド名「noyoco」の文字。その下に小さく「UNS catégorie 1」とあります。
(「UNS」は「Usage Non Sanitaire(医療用ではない)」の略。)


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素材は、外側がコットンで、その間にポリプロピレンというプラスチックのシートを挟んでいるようです。


ホームページによれば、老人ホームや学校などに配布するためにフランス各地の縫製工場で作られているらしい・・・つまりはフランス製。

しかも、元はアパレルのエコブランド!?

思いがけない発見に嬉しくなってしまいましたが、マスクは量産するためか、オーガニックコットンではありませんでした。

有害物質騒動もあったし、とりあえず3枚洗って、旦那と長男に試着させました。

感想は・・・

旦那&息子「う~ん・・・思ったよりは悪くないかも。」

と言って、マスクを外した息子が一言

「はぁ~生き返ったぁ。」

ってどっちなんだ!?

問題は、このマスクを一日6時間近くつけていられるかどうか。

冬休み終了まであと一週間弱、来週月曜日の二人の反応やいかに・・・




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試着してみた長男(10歳)。ここ一年で私と同じサイズのマスクをつけるようになったけど、これはちょっと大きいかも!?



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家族4人分の手作りマスク。また毎日使える日が待ち遠しい・・・(使わなくていい日も待ち遠しいけど 汗)