命に関わる3法案可決
4月3日、フランス下院が、痩せすぎモデルを採用した事務所に罰則を科す法案を可決しました。
何を隠そう、拒食症の経験がある私。
高校生のときに「痩せること」を生きる目標に定めてしまい、
156センチで45キロの体重が、33キロにまで減りました。
体重が減っていく“快感”というのは今でも覚えていますが、
命に関わっていたということは、一切頭にありませんでした。
家族も、私が毎日少しずつ痩せていくので気づきません。
危ないと感じた保健室のおばちゃんに声をかけられ、
“一命”を取り留めたものの
今度は過食症に(笑)
今だから笑えますが、これはよくあることだそうです。
いまも過食症と拒食症に苦しむ人は世の中にごまんといるはずです。
目標になりがちなモデルの規準が“激痩せ型”でなくなれば、多くの命が救われることでしょう。
この流れで、6秒に1人を殺しているタバコも禁止してくれたらいいのに・・・
と思っていたら、タバコに関する新しい法案も可決していました。
一番歓迎したいのは、
「未成年が同乗している車中では、プライベートでも喫煙禁止」
これは、12歳以下の子供が同乗している場合はすでに喫煙禁止だったようですが、それを更に厳しくして18歳以下に定められました。
そして、
「タバコのパッケージの統一化」
どういうことかというと、
全てのメーカーに箱の色、大きさ、ロゴを統一してもらい、“吸いたい気持ち”を削ごうというもの。
この効果は未知数・・・
まぁでも、少しずつ色んな規則を導入して、タバコの存在をフェードアウトさせるのは悪いことではないかもしれません。
気づいたらタバコが世の中から消えていた!・・・なんてことはないか(笑)
そして健康に関する法改正の一環の最後を締めくくるのは・・・
「日焼けサロンの広告の禁止」
日向ぼっこが大好きなフランス人は“太陽は体にいい!”と信じている人がほとんどで、日焼けした肌に好感を持っています。
だから日焼けサロンの利用者も多いのでしょう。
ここ数年、やっと医療関係者などが紫外線に注意するよう呼びかけるようになりましたが、あまり浸透していない模様。
そんな中、肯定的に捉えられていた日焼けサロンの広告が禁止になるということは、注意喚起を促す効果が期待できます。
フランス人に「あら?太陽アレルギーなの?」と誤解されずに、堂々と日傘を差せる日が待ち遠しいです。