オーガニックの「ゆかり」
先週のAMAPの野菜の中に、こんなものが入っていました ↓
写真では真っ黒でよくわかりませんが・・・『赤じそのブーケ』です。
今年の夏に赤じそを手にするのはこれが3度目ですが、こうして花付きで配られるのは初めて。
一枚一枚摘む時間がなかったからか、最後の作業は消費者に委ねられることになりました(笑)
こういうミニサプライズがあるのもAMAPの醍醐味です。
さて、この赤じそで何を作るかですが・・・
一枚ずつきれいに洗ってからキッチンペーパーで水気を取って・・・
数日放置
すると・・・
ヨーロッパのカラッカラの空気の中で乾燥してこんな風になります。
そして
パリパリの葉を手でつぶすと・・・
いとも簡単に粉々に!
・・・ってこれ、何かに似てる?!
そうなんです。
これはかの有名な「ゆかり」(しそふりかけ)の原料と同じなのです(たぶん)。これに塩を加えれば、シソの香りがたまらない自家製&オーガニックふりかけの出来あがり〜♪
自家製の「ゆかり」ができることに気づいたのは、使いそびれて放置してあったしその葉がいつの間にか乾燥していて、試しにつぶしてみたら粉々になったから!失敗は成功のもと、とはよく言ったものです(笑)
さて、ここからは少し真面目な話を・・・(一応ふりかけも真面目に作ったんですが)
「ゆかり」の製造元のホームページを覗いてみると、実際の「ゆかり」にはシソと塩以外に、砂糖、調味料(アミノ酸等)、りんご酸が入っていることが確認できます。
砂糖やりんご酸は良いとして(これらもオーガニックに越したことはないですが・・・)、残りの調味料(アミノ酸等)、という原材料は個人的にかなりの曲者(くせもの)だと思っています。
「アミノ酸」と聞くと日本ではスポーツに欠かせない栄養素というイメージがありますが、実はこれ、他ならぬ「うまみ調味料」ひいては「味の素」のことなのです。
「ゆかり」に限らず、日本ではありとあらゆる食品にこの「アミノ酸等」が含まれていて、コンビニのおにぎりが美味しいと感じるのも、ファーストフードに子供が行きたがるのも、「アミノ酸等=味の素」が入っているからです。(市販のソース、めんつゆ、ドレッシング、カレールウなどにも入っている場合がほとんど)
「アミノ酸等 味の素」でググれば、体にどんな影響を及ぼすかなどいくらでも出てくるのでここでは書きませんが、私が怖いと思うのは、「アミノ酸等」の味に慣れてしまうことでそれが「おいしさの規準」になるケースがあることです。
食材本来の味ではなく、“味の素の味が好き”だなんて悲しすぎやしませんか。
どれほどの日本人がこのことに気づいているかは私には知る由もありませんが、「アミノ酸等」の氾濫具合からすると、相当数の日本人が毎日相当量を口にしているのは容易に想像できます。ここフランスでも、ファーストフードや出来合いのものばかり食べていれば同じこと。
今回自分で「ゆかり」もどきを作ってみて、どうしてもこれらの食事情に思いを馳せずにはいられないのでした。