続・真(ま)フランスの日常

フランスの時事、フランス生活の実態、エコライフ、日本を想う日々・・・                                    (ココログで綴っていた「真(ま)フランスの日常」 http://mafrance.cocolog-nifty.com/ の後継ブログです) 反核・反戦!

母乳を与えていれば救えた命

長期授乳が毎年80万人の赤ん坊の命を救う・・・

 

 

そんな研究結果を、『The Lancet』というイギリスの医学雑誌が掲載した・・・という記事が1月30日付けの地方新聞に載っていました。

 

 

 母乳を与えていれば救えた命

 

 

フランス語 ↓

http://www.estrepublicain.fr/actualite/2016/01/30/les-bienfaits-de-l-allaitement-longue-duree

 

日本語 ↓

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000620.000005176.html

 

原文(英語) ↓

http://www.thelancet.com/series/breastfeeding

 

 

(仏地方新聞の日本語訳 ↓)

 

「先進国において、生後一年以上母乳を飲んでいる赤ん坊は5人に1人、発展途上国でも生後6ヶ月まで完全母乳で育てられている赤ん坊は3人に1人に留まる」そんな現状を報告したのはイギリスの医学雑誌。

母乳には、生後6ヶ月間に赤ん坊に必要な全ての栄養素が含まれているとされ、WHOも生後6ヶ月までの完全母乳育児、そして2歳までの長期授乳を推奨している。

しかし、そんな母乳の恩恵に浴しているのは世界の40%の赤ん坊に過ぎない。一連の研究結果によると、長期授乳によって全世界の2歳以下の子供の死の13%を防ぐことができる上、毎年乳がんで死亡する母親のうち2万人の命も救うことができるという。

 

また、巷に広まる誤解とは裏腹に、授乳が有益なのは貧困国に限ったことではない。「我々の研究は、国の貧富に関わらず授乳が命を救い、経済効果もあることを示している。」と研究者たちは言う。「先進国では、新生児の突然死の3分の1を授乳によって防ぐことができ、途上国では下痢や呼吸器系の疾患で命を落とす赤ん坊の半分を救うことができる。」母親に関しては、乳がんや子宮がんになる確率を減らす。

 

そして、アメリカ、中国、ブラジルにおいて、生後6ヶ月までの完全母乳育児の割合が90%を超えた場合、またイギリスにおいてはその割合が45%を超えた場合に医療費の削減につながることも証明した。

授乳によって、「アメリカでは24億5000万ドル、イギリスでは2950万ドル、中国では2億2360万ドル、ブラジルでは600万ドルの削減」が可能だという。

 

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こういう記事を読んでいつも思うのは、授乳の良い点は科学的に実証されているのに対して、授乳に対して否定的な話(一歳で断乳するべきとか、親離れしなくなるとか・・・)は、噂や迷信の域を超えたのを今まで見たことがないこと。

 

授乳のよさが広まれば小児科医も産婦人科医も仕事が減るし、粉ミルクは売れなくなるしで商売上がったり!になるのが怖いのはわかります。でも、赤ん坊や母親の命よりもそっちのほうが大事だとか、根性腐りすぎ〜だと思うのは私だけでしょうか!?